台湾遠征
法政大学は年2回海外遠征に行きます
昨年に続いて今年も台湾遠征にいきました(大学生)
今回は台南から台北まで縦断して色々なチームに行きました
1日目、2日目
台南の高雄にある亞柏(日本読み:アボ、台湾読み:ヤボ)バドミントンクラブで練習
ナショナルメンバーが多数所属
大学2年生の代の世界ジュニアチャンピオンが所属しています
身長が高く、パワーが凄いです
台湾(男子)の強豪チーム(実業団)は土地銀行、中祖企業、合作銀行、亞柏
3日目
新幹線で台北に移動し、台湾体育大学で練習
東京オリンピック、パリオリンピック男子ダブルス金メダルのリーさんが監督
技術的なアドバイスをたくさんしてもらいました(*^-^*)
4日目
ナショナルメンバーが多数在籍する土地銀行で練習
昨年もお世話になり、とても親切に受けいれてくれます
5日目
大同高校で練習
大同高校、百齢高校、能仁家商商業高校が3強
台湾は実業団が小学校~高校まで支援しています
(実業団、国から派遣されたコーチが指導する)
百齢高校、能仁家商商業高校→土地銀行が支援
・百齢高校は昨年いきました
・能仁家商商業高校の選手は土地銀行で練習
大同高校→中祖企業が支援
身長180cm以上の選手が多く、法政の大学生よりも体格が良いです
<台湾のジュニア>
台湾のジュニアは小学校の部活(2年生から始める)
幼稚園でバドミントンを始める人はいない
指導者は政府から派遣されたコーチ、実業団から派遣されたコーチが行います
バドミントンの先生(体育などの教科の授業は担当しない)(中学校、高校も同様)
指導者のライセンスはA, B, Cあります
Cを取得して3年するとBのライセンスを受講でき、Bを取得して3年するとAのライセンスが取得できます
Aはナショナルレベルの指導者資格
暴言、パワハラのような指導は絶対に禁止
国から派遣されたコーチ、実業団から派遣されたコーチがバドミントンの指導をするので、日本のジュニアのように誰でも監督、コーチになれるわけではない
マレーシア、シンガポールも同様に指導者が威圧感を与えて指導するのは禁止されています
マレーシア、シンガポールはクラブチームなので、そのような指導をしたら選手が集まらないし、指導者ライセンスも停止され、仕事(バドミントンの指導)ができなくなります
日本も禁止されているのですが、、、
台湾の小学校の練習時間
月曜日:練習無し
火曜日:16時〜18時
水曜日:練習無し
木曜日:16時〜18時
金曜日:16時〜18時
土曜日:8時30分〜11時30分(練習)、午後13時30分〜16時(試合)
日曜日:休み
勉強優先のため、毎日練習することは無い
<台湾の高校、大学、実業団>
台湾の練習はシャトルを打つ練習時間が2〜3時間(日本よりも短い)、フィジカルトレーニングが毎日あります(日本よりも多い)
長距離走のような持久系のトレーニングは週1回程度
→400m〜1km走のような中距離走や5km走のような長距離走をやるが、基本的に長い距離を走ることはあまりしない
日本は長距離走が多い
(日本の課題)
→小柄で痩せ型の選手になる
海外は瞬発系のトレーニングが多いです
筋トレ、短距離走(コート内ダッシュ)、ラダーなど(パワー重視)
前腕がみんな太い(リストを鍛えてる)
ドライブ、スマッシュ、レシーブ、とにかく速い
→日本はコーチの資格がなくてもバドミントンを教えられるため、自身の経験値(昭和、平成の指導→根性論、威圧的な指導)による指導が行われる
海外はライセンス制のため、スポーツ科学の知識を持ったコーチしかバドミントンは教えられない
(日本の良い所)
→ジュニア期からゲーム練習が多いので、スキルは高い
パターン練習では体格差がかなりあるため相手にならないが、試合をしたら勝負になる
→誰でも競技としてバドミントンができる
台湾は強くないと部活に所属できない
中学、高校から競技を始めることはない
(日本の短所:男子)
→フィジカルが弱い
日本は幼少期から持久系のトレーニングが多すぎるため(長距離走)、小柄で痩せ型の選手になる
男子の場合、ジュニア期は台湾よりも日本の方が強いが、体格差がでる高校生以降では台湾の方が強くなる
台湾の男子選手は180cm以上ある(女子は日本と体格差は無い)
(台湾の良い所)
指導者ライセンスを有する実業団から派遣されたコーチ、国から派遣されたコーチが小〜高校生まで一貫指導しているので、専門的な指導をジュニア期から受けられる
学んだことを活かし、法政クラブ(小、中、大学)がモデルチームとなり、日本のバドミントンを発展させていけるように取り組んでいきます