練習環境の再考
ジュニア→中学→高校→大学→仕事(社会で活躍する!!)
進路選択に正解はなく、自分の選択をより良いものにしていくように努めていくことが大切ですが、教育なくして将来の成功は得られないようにも感じます
どのような進路を選択していくのか、将来を考えて行動していくのか、どのような仕事に就きたいのか、、、キャリア教育が重要です
昔はセカンドキャリアという観点で競技人生後のキャリアを考えていましたが、今はデュアルキャリアという考え方が主流になります
競技を続けながら将来の仕事に必要なスキルや資格を得ていくという考え方です
神奈川県は強豪チームが多く、ジュニアの競技レベルはかなり高いですが、大学で活躍する選手は少ないです
大学でバドミントンをしない理由は多様にありますが、、、中には
・厳しく指導されすぎてバドミントンに疲れて嫌いになってしまう選手
・ジュニアの時は勝てていたのに高校では勝てなくなって自信がなくなって辞めてしまう選手
・縁がなく入部を断られる選手 etc.
→例えば法政大学では練習環境(6コート使用、24人コートに入れる)を考慮して部員の人数は1学年6人程度にしています
スポーツ推薦が大半ですが、指定校推薦で入部している選手もいます
よく知らない選手、人間性に問題がある選手など、縁がなければ入部は断ります
(県外の強豪高校や大学は縁がなければ入部できない)
神奈川県のジュニアは練習環境も良く、一生懸命練習していたのに中学校では地元の中学校で競技を続けて伸び悩む選手が多くいます
Aパターン:
ジュニアの時の練習環境は良かったが、中学で練習環境が低下して伸びない選手(高校で挽回しようとしても上手くはいかない)
Bパターン:
ジュニアの時は練習環境があまり良くはなかったが、中学の練習環境が良く、競技レベルを向上させて強豪高校に進学、スポーツ推薦で大学へ
Cパターン:
ジュニア~大学まで練習環境が良い(競技レベルを向上させ続ける→日本代表へ)
Aパターンは望ましくないと考えるのに、なぜかAパターンを選択する人(保護者)が多くいます
選べるなら子どもはCパターン、Bパターンを選びますが、Aパターンを選択するのは保護者の都合が大きいように思います
・ジュニアチームのしがらみで中学から他のクラブチームには行きづらいから地元の中学校で続ける
・送迎が大変だから地元の中学校で続ける
これまでCパターンにするためには高額な費用を払って県外の強豪中学に進学するしかありませんでしたが、現在は部活動の地域移行によってクラブチームで専門的な指導を受けることができるようになりました(県外にいくよりも金銭的負担がかなり少ない)
そのメリットを活かして欲しいです
一方、中学校の部活は多感な時期における人間形成をしていく上でとても重要な役割があります
仲間を作り、初心者指導などを通してリーダーシップを育むことができます
しかし、ジュニアからやっている選手と中学から始めた選手とでは競技レベルの差が大きく、その中で上達していくのは難しいです
クラブチームでは専門的な指導を受けることができ、競技レベルを高めていくことができます
法政クラブの中学生には、学校の部活にも入ることを推奨しています
学校の部活とクラブチームの両方に所属することで、多くの仲間ができ、多様な学びが得られます
バドミントン部に入っている子が多くいますが、中には卓球部や科学部に入っている子もいます
・一番良くないのは親子のみの個人チームで続けること
→仲間も乏しく、視野も広がらず、社会性が養われません
多感な時期の中学生において、ジュニアの延長で中学校も親子でバドミントンを続けて何を学ばせたいのか危惧します
また中学生の人間的成長を得るためには、学校の部活、クラブチームのみならず、地域をあげて指導(教育)していくことも必要です
例えば中学校、クラブチームの垣根を越えて、相模原市で中学生を指導(教育)していくなど、地域をあげて多面的に指導(教育)していく体制を作りたいです
→多くの指導者、教師、保護者が関わり、子どもを育てる