成功する環境(エピジェネティクス)
ヒトの体は約60兆個の細胞からできており、その中にDNAがあります
DNAの2%を遺伝子とよび、人間を形作る設計図の役割があります
残りの98%の部分は遺伝子のon、offを決めるスイッチの役割があります
人は遺伝子のon、offを切り替えることで環境に適応し、赤道直下の暑い場所でも、酸素が少ない山の上でも、極寒の地域でも生存することができました
このような環境に依存した遺伝子変化のことをエピジェネティクスといいます
スポーツの場合はトレーニングをすることで筋肉を増やす遺伝子やバドミントンに関わる遺伝子がonになります
持ってうまれた才能、いわゆる遺伝子の有無がその人の能力を決めるのではなく、後天的な環境に依存したエピジェネティクスによって人の能力は決まります
とても重要な考え方です
勉強しないで良い成績はとれませんし、練習しないでバドミントンが上手くなることもありません
何事も日々の努力の積み重ねが大切ということは周知の事実なのに、面倒だから、大変だから、試合に出ても1回戦で負けるから、、、できない理由をあげて挑戦することをやめていく人が多くいます
何を学ぶかは本人次第
1回戦で負けても学びを得ようとすれば良い経験になります
そもそも試合にでなければ勝つこともできません
最初から挑戦することをあきらめてしまう人が多くいます
日本トップレベルの大学生を指導していて思うのは、法政クラブ(小、中学生)の子ども達にも才能ある子はたくさんいます
どうしたらもっと上手くなりますか? どうしたら試合に勝てますか?
質問されることがありますが、、、
より良い成果を出したければ現状を理解し、取り組み方、考え方を改善していく必要があります
大学生は毎日練習し、遠征に労力を惜しまず行きます
海外にも行きます
お金はかかりますが自分を成長させるために挑戦し、成功を求めて努力します
(保護者の支援があるからできる)
法政クラブの場合は大学生と同じようなことを中学生にも指導しているので、練習の質は高いです
しかし才能を伸ばして成功できるかどうかは、保護者の関わり方が影響します
子どもに意欲を持たせられるかどうかも環境に依存します
勇気づけ、可能な限り支援し、挑戦させていくことが重要です
男子はミライ(滋賀県比叡山高校)、ユウタ(宮城県ウルスラ高校)、リトヤ(宮城県ウルスラ中学校)が県外の強豪チームに進学したこともあり、意識レベルが徐々に高まってきています
これらも保護者の支援があったから挑戦できたことです
その成果として、ユウタのように法政大学にスポーツ推薦で進学できる選手も出てきました
女子は現中学生が先駆者となり、どこを目指して頑張るのか、意識レベルを高めていけるのか、これからの取り組み方で今後の成果が変わってきます
才能ある選手が多くいるので楽しみな反面、今のままでは県大会レベルで終わる可能性もあります
もっと視野を広げさせ、意識レベルを高め、才能を開花させ、全国大会で勝てるようなレベルにもっていきたいです
バドミントンを通して何を学ぶか
どのように成長させていくか
子ども達の人生がより良くなるように、指導者として学び続け、環境を改善していきます