シャトルの軌道を予測する!!


バドミントン競技では、相手の態勢を崩すために多数のストロークを用いたラリー展開が行われ、落下地点を瞬間的に判断し、早く動き始めなければ返球することはできません

 

特にスマッシュは、シャトルが打ち放たれてから返球するまでの時間は1秒以内であり、飛んでくるシャトルを見てからラケットを動かしても返球できません

 

スマッシュ速度のギネス記録は493km/h

 

返球するためには相手のプレーからシャトルの軌道を予測することが重要です

 

予測する方法は二つ

 

一つ目は過去のラリー展開を基に相手のプレーを予測する方法

 

この認知システムによる予測には前頭前野のワーキングメモリが関与します

 

例えば腕の動きやスイングの速さ、全身のシルエットといったように相手のフォームからシャトルの軌道を予測する際に有益となる情報を抽出し、これまでの経験から得られたフォームに照らし合わせて判断します

 

一方、未経験者の場合はフォームとシャトルの軌道に関する記憶がないため、相手のフォームを見てもシャトルがどこに飛んでくるのかを予測することはできません

 

様々なフォームの選手と対戦し、フォームとシャトルの軌道に関わる情報を記憶していくことで予測能力が向上します

二つ目はストロークに伴う運動指令を脳内で生成し、シミュレーションする方法

 

例えば、相手がスマッシュを打つ場合、レシーバーはスマッシュを打つ際に必要な脳内処理過程を再現して予測します

 

この運動システムによる予測にはミラーニューロンが関与します

 

一方、その動きを経験したことのない人は脳内処理過程を再現することができません

 

即ち、自分ができる動作の想像は脳内処理過程を再現できるのに対し、経験したことのない動作や難しい動作の場合、想像しても脳内にて動きを再現することができないため予測することができません

 

技術レベルを高めることで予測能力が向上します

 

予測能力を高めるためには、色々なフォームの選手と対戦すること、自身の技術レベルを上げることが重要です!!


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