日本のスポーツの課題
前期は「スポーツの理論」、「情報リテラシー」、「バドミントン」そして「教育原理」の授業を担当します
後期は「統計学」、「スポーツ生理学」、「バドミントン」
「スポーツの理論」はいわゆるスポーツ科学について、「情報リテラシー」はデータサイエンスについて、「教育原理」は教育自体について理解するための講義をします
理系、文系、多様な科目を担当しています、、、授業資料の作成に追われています
日本には古来より、座禅、武士道、華道、茶道などといった礼節、心身の鍛錬、その道を極めるという価値観が伝統としてありました
一方で西洋から来た「スポーツ」は「遊び、楽しみ」を指すものであり、日本の伝統との間にギャップがあります
近年、日本スポーツ協会が中心となり様々なスポーツ政策がとられ、「体育」から「スポーツ」への転換が図られていますが、指導者間で「日本の伝統に由来したスポーツの考え方」と「本来の西洋のスポーツの考え方」における認識の違いがあるため、スポーツの在り方について議論をしても嚙み合わないことがあります
また、スポーツ教育には、身体技能の向上を目指す「体育」、運動に関わる知識の獲得を目指す「知育」、スポーツ選手としてあるべき姿やルールを順守することの意義の理解など、道徳的精神の獲得を目指す「徳育」があります
日本では戦時中の軍隊の訓練に「体育」が用いられた影響により、「スポーツ」と「体育」が混在していますが、スポーツ教育とは「体育」「知育」「徳育」のいずれも学ぶべき重要な要素です(スポーツ=楽しく学ぶ)
また、教育という言葉にも日本と西洋では違いがあります
日本の教育には「しつけ」が含まれますが、欧米のEducationには「しつけ」は含まれません
特に日本のスポーツは伝統に由来して礼儀をとても重んじています
その結果、過度な上下関係、監督と選手の主従関係が強まっていきます
日本のスポーツ離れの要因の一つに礼儀を重んじすぎることがあります
「礼儀」は生活、家庭、社会において自然に身についていくものです
コーチは選手がバドミントンは「楽しい」、「もっと練習したい」と思わせることが重要であり、バドミントンは「苦しい」、「厳しい」、「楽しくない」、「辞めたい」とならないようにしなければなりません
日本の伝統に由来したジュニアスポーツの在り方をどう変えていけるのか、日本のスポーツの課題です