指導方針



① 選手の育成について


生涯に渡って楽しいバドミントン・ライフにするためには、バドミントンを「する」ことのみならず、「ささえる」ことも重要です。バドミントンをすることは自身の体力や技術を向上させ、喜びを得るものですが、実際にバドミントンを行うためには「ささえる」人の存在が重要です。練習であれば、球出しをしてくれる人やシャトルを拾う人が必要ですし、試合になれば審判がいます。「ささえる」側の人がいるから有意義に楽しくバドミントンをすることができます。「バドミントンは強いが、性格が悪く、自分のことしか考えてない」選手よりも、「バドミントンは強く、他者への思いやりもある性格が良い選手」の方が多くの人が応援してくれます。


バドミントンが強いだけの人ではなく、バドミントンを通して人の役に立つ人

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② 大会の出場について


ジュニアの大会には小学1年生から出場できますが、中には3年生以下や4年生以下といった2学年以上の選手との対戦が生じる大会があります。大会で優勝すれば自信になり、やる気も高まるかもしれませんが、出る試合ごとに一回戦で負けていけば次第に自信がなくなり、バドミントンへのやる気が低下していく危険性があります。日本トップレベルの大学生を指導している立場として、ジュニア期の競技成績が低くても大学で活躍している選手は多くいますので、ジュニア期の競技成績はそれほど重要だとは考えていません。それよりもバドミントンが楽しくて、もっと上手くなりたい、中学校や高校でも続けたいと思ってもらえることの方が重要だと考えています(続けていけば勝てる時がくる)。あきらかに競技レベルが低く、大会に出場しても一回戦も勝てない場合は出場させません。この方針は、試合に負け続け自信を無くしていくことよりも、バドミントンを楽しませ、前向きに練習に取り組ませていくことの方が将来的に重要だと考えるからです。中学校からバドミントンを始めて高校でインターハイに出場する選手もいますので、ジュニア期に無理に大会に出場させる必要はないと考えます。


大会で結果を出すことに焦らず、段階的に技術レベルを上げていき、次第に勝てるようにしていく


小学校高学年で試合に勝てるようになれば良い、もしくは中学校や高校で勝てるようになれば良いと考えていますので、小学校の低学年の時期は試合での結果に一喜一憂することなく焦らずに育てていきたいと考えています。



③ 遠征について


競技レベルの優劣に関わらず、子ども達には多くの経験をさせていきたいと考えています。そのためにできるだけ遠征も実施します。しかし、体験と経験は違います。体験は遠征に連れて行ったという事実を指すのに対し、経験は遠征に連れていくことにより何かを考え、学ぶことを指します。体験のみで終わる選手ではなく、経験にできる選手を連れていきます。また、遠征は他チームの方々との関係性も重要になります。適切な言動(敬語)や行動(ささえる)ができる人を連れて行きます。


バドミントンを通して何を学ぶかが重要であり、試合で勝つためのみに行うのではなく、子どもが成長するための一つの教材としてバドミントンを行わせ、多くの経験をさせていく


バドミントンを通して子どもを成長させたいという思いで指導します。




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