マシュマロ能力―満足感を先延ばしにする―
スタンフォード大学で行われた有名な実験の一つに、幼児の前にマシュマロを置いた時に食べるのを我慢できるかについて調べた研究があります
目の前のマシュマロを食べるのを15分我慢できたらもう一つ食べられます
もし途中で食べたくなったらベルを鳴らせば食べられるという条件の課題を提示し、食べるのを我慢できるかについて調べました
多くの子供達は、マシュマロを食べるのを我慢することを選び、目を手で覆ったり、壁の方を向いたりと様々な方法で我慢しようとします
この実験から12年が経過した所で、約600名の被検者の周囲の人々(学校の先生や親)に被検者の日常生活に関するアンケート調査を行いました
その結果、食べることを我慢できなかった子供は、生活態度に問題があり、成績も低かったのに対し、我慢することができた子どもは成績が著しく優れていました
これらの研究から満足感を遅延できる子供の方が将来成功しやすいといわれ、この能力をマシュマロ能力と呼びます
さらに最初の実験から40年が経過した所で、我慢することができた被検者とできなかった被検者の脳活動について調べました
その結果、我慢することができた被検者は、前頭葉にある下前頭回の活動量が高いことが示されました
この領域は、衝動を我慢する役割があり、欲求に対する行動を抑制させることができます
また、腹側線条体にも差がみられ、我慢することができなかった被検者は、この領域が活動しやすいことが示されました
この領域は、報酬を与えられた際に反応する部分であることから、我慢できない被検者は欲を満たす外部刺激に敏感に反応しやすいということが明らかになりました
例えば、コウセイ(小1)は学校が始まった当初(6月)、学校、学童に行きたくないと泣いていました
登校班に連れて行ってもみんなと一緒に行けないので、毎朝学校まで連れていきました
教室まで💦💦
バドミントンは行きたいと言うので連れていきましたが、まったく練習しません
翌朝は眠たいから学校にいきたくないと暴れます
それでバドミントンに連れて行かなかった日もあります
でも結局、翌朝も眠たいから行きたくないと言います
バドミントンに行っても行かなくてもあまり変わりません
かえって家にいると兄弟喧嘩をするので、ストレスが溜まりマイナスになります((+_+))
睡眠をみても
・バドミントンに行く日→22時に寝て7時に起きる(9時間睡眠)
・バドミントンに行かない日→21時に寝て6時に起きる(9時間睡眠)
コウセイは9時間で起きるので、20時に寝ると5時に起きます
早寝早起きはほどほどにして欲しいですね💦💦
1学期を振り返ると、家の方が居心地は良いから学校に行きたくない、眠たいから寝たい、自信がないから苦手なことはやらないなど、目先の満足感を優先させてしまう状態でしたが、
次第に学校、学童、バドミントンなどで友達が増え、できないことができるようになることで自信がつき、色々な経験を通して前頭葉(道徳的判断に関わる領域)が発達し、理性(物事の道理を考える能力)が養われていきました
眠たいから学校に行きたくない、テレビがみたい、お菓子が食べたいと泣いたり、暴れたりしますが、そのような過程を経て脳が発達していくと考えると、成長するチャンスととらえることができます
「朝起きれないから習い事はさせない」と考えるよりも、「習い事をしても朝起きて学校にいけるように成長させる」と考えてみてはいかがでしょうか
前頭葉は環境刺激(バドミントンなどの習い事)を与えることで発達します!!
最初は大変ですが、、、成長させるために忍耐強く見守っていくしかないですね(*^-^*)