乳酸は回復物質!!
筋線維を顕微鏡で観察
黒い縦線(Z膜)で区切られた部分をサルコメアという
サルコメアは筋小胞体に囲まれ、中にはアクチンとミオシンがある
ミオシンの先端にあるクロスブリッジがアクチンを引き込むことで筋が収縮する
その際、カルシウムイオンがクロスブリッジに付着することで、アクチンとの結合を強め、空振りせずに引き込める
カルシウムは筋収縮にも重要ですね!!
クロスブリッジを動かすエネルギーとなるのがATP
(車はガソリンでモーターを回して動く、人はATPで筋を収縮させて動く)
ATP加水分解することでクロスブリッジが動き、筋が収縮する
ATPを加水分解する方法は3種類
① ATP-PC系
クレアチンを使い瞬間的に多くの筋を収縮させることができるが、クレアチンはすぐに枯渇してしまうので長続きしない
② 乳酸系
炭水化物の無酸素的分解にてATP加水分解を行う
この時に乳酸が生じる
③ 有酸素系
炭水化物、脂肪の有酸素的分解にてATP加水分解を行う
⇒方法を変えていくことで長時間動き続けられる
乳酸はグリコーゲン(糖)を利用する途中でできるものであり、老廃物ではなくエネルギー源
肉、魚、ヨーグルト、いろいろな食品に入っており、食事からも多く摂取している
主に速筋線維で作られ、遅筋線維で使われる
速筋線維はグリコーゲンが多く、ミトコンドリアは少ないため、糖分解が高く乳酸ができやすい
一方遅筋線維はグリコーゲンが少なく、ミトコンドリアは多いため、乳酸を作るよりは乳酸を外から取り込んでエネルギー源として使っている
高強度の持久的トレーニングを行うと、速筋線維から遅筋線維に多くの乳酸を輸送できるようになる(トランスポーターが増える)
⇒多くの乳酸をエネルギーとして使える
乳酸は疲労物質ではなく、回復物質!!
従来言われてた内容とは真逆ですね(^^)